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本書は、宮崎駿による原作漫画『風の谷のナウシカ』の全7巻を、特典ポスターと共に豪華な箱に収めたボックスセットです。物語は、巨大産業文明の崩壊から1000年後、有毒な菌類の森「腐海」と巨大な蟲たちが大地を覆う世界を舞台に展開されます。風の谷の族長の娘である主人公ナウシカが、人間同士の愚かな戦争を止め、自然と共生する道を探求する姿を描いています。1984年に公開されたアニメ映画版が原作の序盤を基に再構成されているのに対し、本書では映画では語られなかった物語の全体像が、より深く哲学的なテーマと共に描かれています。文明、宗教、生命倫理といった根源的な問いを投げかける、壮大な叙事詩の完全版といえる内容です。
本製品が発売された2003年当時は、2001年の『千と千尋の神隠し』の歴史的ヒットにより、スタジオジブリと宮崎駿監督への注目が社会現象レベルに達していた時期と考えられます。多くの人々がジブリ作品に触れる中で、その原点であり、宮崎監督の思想が最も色濃く反映されていると評される原作漫画への関心が高まっていました。特に、映画版が物語のごく一部であり、結末も異なるという情報は、映画のファンに「完全な物語を知りたい」という強い動機を与えたと推測されます。また、単なる全巻セットではなく、「トルメキア戦役バージョン」という特別な名を冠し、特典ポスターを付属させた商品設計は、既に単行本を所有している既存ファンの所有欲やコレクション欲をも刺激しました。このような熱狂的な追い風と、ファン心理を的確に捉えたパッケージング戦略が、発売当初のヒットを後押しした要因と考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?