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講談社 (1972年)
本書は、国文学者の興津要が編纂した、古典落語の代表的な演目を読み物として楽しむためのアンソロジーです。江戸から明治にかけて成立したとされる「滑稽噺」「人情噺」など、30の有名な演目が収録されています。各演目は、噺家の口演の雰囲気を伝えつつも、初心者にも分かりやすいように整えられた文章で構成されており、純粋な短編小説集としても読むことができます。各話の冒頭には簡単な解説が付されており、物語の背景や専門用語、登場人物の背景などを事前に理解した上で読み進められるよう配慮されています。特定の噺家の個性に依存する速記本とは異なり、落語の物語そのものの面白さを伝えることに主眼を置いた、古典落語の世界への入門書としての役割を担う一冊です。
本書が発売された1972年頃は、高度経済成長を経て人々が文化的な豊かさを求め始めた時代でした。テレビの演芸番組などを通じて第二次落語ブームが起こり、古今亭志ん朝や立川談志といったスター噺家が登場し、落語への大衆的な関心が高まっていました。しかし、実際に寄席へ足を運んだり、数多いる噺家の中から誰の何を聞けば良いのかを選んだりするのは、初心者にとってハードルが高い状況でした。そのような中で本書は、講談社文庫という手軽な形態で、有名な演目を網羅的に提供する「入門書」としてのポジションを確立したと考えられます。専門的な研究書でもなく、特定の噺家の芸に依存する速記本でもない、「読み物としての落語」という切り口が、テレビで興味を持った潜在的なファン層のニーズに合致したのです。国文学者が編纂したという権威性が与える安心感も、教養として落語に触れたいと考える読者層に強く訴求し、発売当初のヒットにつながったと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 49,632位 / 期間中の最高位: 37,672位 / 最低位: 80,068位