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作品概要
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福音館書店 (1967年)
『だるまちゃんとてんぐちゃん』は、主人公のだるまちゃんが、友達のてんぐちゃんが持っている様々なものをうらやましがる物語です。てんぐちゃんの持っている、頭にかぶる「うちわ」、素敵な「ぼうし」、一本歯の「はきもの」などを見て、だるまちゃんは父親のだるまどんに「あれがほしい」とねだります。だるまどんは、そのたびに家にある身近なものや、だるまの体の特徴を活かして、てんぐちゃんの持ち物とそっくりでありながら、だるまちゃんならではのユニークな道具を作り出します。この「うらやましい」という子どもの素直な感情と、それを否定せず、創造力と工夫で応える親の姿が、リズミカルな展開で繰り返し描かれる作品です。物語は、子どもが抱く模倣の欲求と、そこから生まれる創造的な「見立て遊び」の楽しさをテーマとしています。
本作が1967年当時に売れた理由は、子どもの日常的な物欲を真正面から肯定的に描き、それに創造的な解決策を提示した点に新規性があったからだと考えられます。当時の日本は高度経済成長の最中にあり、家庭に新しいモノが増え始め、子どもたちが他人の持ち物をうらやむ機会が増加した時代でした。多くの親は、子どもの「あれが欲しい」という要求にどう応えるか、という新しい課題に直面していたと推測されます。そのような時代背景において、本作は単に物欲を戒めたり、何でも買い与えたりするのとは異なる第三の道、すなわち「ないものは工夫して作ってみる」というポジティブな選択肢を提示しました。これは、まだ手作りの価値が重んじられていた当時の親世代の価値観と合致し、教育的な示唆に富むものとして受け入れられたのではないでしょうか。教訓話や空想物語が主流だった当時の絵本市場において、子どものリアルな心理に寄り添い、親子の具体的なコミュニケーションの在り方を示した点が、多くの読者の共感を呼んだ要因と考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/22): 11,645位 / 期間中の最高位: 9,724位 / 最低位: 22,282位