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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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『ぐるんぱのようちえん』は、ひとりぼっちで汚れていた巨大なぞう「ぐるんぱ」が、社会に出て自らの居場所を見つけるまでを描いた物語です。びしょぬれのままではみすぼらしいと、きれいに体を洗ってもらったぐるんぱは、働きに出ることを決意します。しかし、ビスケット工場、靴屋、ピアノ工場、自動車工場と、行く先々でその大きすぎる体と力ゆえに失敗を繰り返してしまいます。失意のぐるんぱが出会ったのは、子だくさんのお母さん。その出会いをきっかけに、ぐるんぱは自分の特性を活かせる天職、すなわち子どもたちのための幼稚園を開くことを見つけ出します。本作は、社会との関わりの中で経験する失敗と試行錯誤、そして自己肯定感の獲得というテーマを扱っています。
本作が発売された1966年頃は、日本が高度経済成長の真っただ中にありました。都市部への人口集中と核家族化が進行し、地域社会のつながりが希薄化する中で、幼稚園や保育園といった集団生活の場が子どもにとって重要な役割を担い始めていた時代と考えられます。多くの子どもたちが初めて親元を離れ、社会生活を経験する場として「ようちえん」への関心が高まっていました。このような時代背景において、本作は単なる園生活の紹介に留まらず、社会に出る際の期待と不安、そして失敗というテーマを扱った点で、類書とは一線を画していたのではないでしょうか。それまでの絵本が「良い子」や「成功」を描く傾向にあった中で、不器用で社会に適合できない主人公が、失敗を重ねながらも自分の居場所を見つける物語は、新しい環境に踏み出す子どもの不安に寄り添い、同時に親の共感を呼んだと考えられます。モダンで力強い堀内誠一のイラストも、当時の読者に新鮮な印象を与えた一因かもしれません。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/23): 4,808位 / 期間中の最高位: 3,087位 / 最低位: 30,707位