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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、1878年(明治11年)にイギリスの女性旅行家イザベラ・バードが、東京から北海道のアイヌ集落に至るまで、日本の内陸部(奥地)を旅した際の記録です。通訳兼従者一人だけを伴い、馬や徒歩で当時の交通の難所であった東北地方を縦断した旅の様子が、彼女自身の書簡をもとに構成されています。道中で目にする日本の自然風景、農村の暮らし、人々の風習、食生活、衛生観念などが、西洋人の客観的かつ率直な視点で克明に描写されています。近代化の波がまだ届いていない、ありのままの日本の姿を伝える第一級の歴史・民俗資料であり、同時に一人の女性による類まれな冒険譚としても読むことができる紀行文学です。
本書が平凡社ライブラリー版として発売された2000年頃に売れた理由は、当時の社会が求める「失われた日本への郷愁」と「外部からの客観的な視点」という二つのニーズに合致したからだと考えられます。バブル崩壊後の「失われた10年」を経て、経済成長一辺倒の価値観が見直され、人々はより根源的な日本の姿や精神的な豊かさを求めるようになっていました。本書が描く、貧しいながらも生命力にあふれた明治初期の日本の姿は、そうした読者の知的好奇心とノスタルジーを強く刺激したと推測されます。
また、グローバル化が進む中で、自国を客観的に捉えたいという欲求も高まっていました。多くの日本礼賛本とは異なり、バードの視点は賞賛だけでなく、衛生観念の欠如や生活の厳しさといったネガティブな側面も包み隠さず描きます。この公平でリアルな描写が、自国のアイデンティティを再確認したいと考える知的な読者層にとって、信頼できる「鏡」として機能し、他の類書との明確な差別化につながったと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/29): 25,344位 / 期間中の最高位: 6,221位 / 最低位: 39,048位