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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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講談社 (1998年)
本書は、トロイア遺跡の発見者として知られるハインリッヒ・シュリーマンが、1865年に訪れた清国と日本の様子を記録した旅行記です。特に日本滞在記は、江戸幕府が終焉を迎え、明治維新へと向かう激動の時代、まさに近代化前夜の日本の姿を捉えています。著者は西洋人の視点から、当時の日本の都市風景、社会制度、庶民の生活、武士のあり方、さらには混浴といった独特の風俗習慣に至るまで、驚きと時に批判的なまなざしを交えながら日記形式で率直に綴っています。本書は、歴史上の著名人が残した「外部からの目撃証言」として、当時の日本人が当たり前すぎて記録しなかったであろう日常の細部を浮き彫りにし、読者に幕末日本のリアルな空気を追体験させる一次資料としての役割を果たしています。
1998年当時に本書が売れた理由として、まず著者シュリーマンの圧倒的な知名度が挙げられます。トロイア遺跡を発見した「夢を追いかけた偉人」として広く知られる彼が、幕末日本をどう見ていたのかというテーマは、歴史ファンや教養層の強い好奇心を掻き立てたと考えられます。次に時代背景として、バブル崩壊後の「失われた10年」の中で、経済的な停滞感から日本の原点やアイデンティティへの関心が高まっていたことも影響したと推測されます。近代化によって失われた風景や価値観を、客観的な外国人の視点を通して追体験したいという読者ニーズが存在したのです。イザベラ・バードなど他の外国人旅行記も存在しましたが、「偉人シュリーマン」という強力なブランドと、手軽に古典に触れられる講談社学術文庫というフォーマットの組み合わせが、類書との明確な差別化要因となり、発売当初の読者を獲得する原動力になったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
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