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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、文豪・夏目漱石が明治22年から亡くなる直前の大正5年までの約27年間にわたって記した書簡を編纂したものです。友人である正岡子規や寺田寅彦、門下生の芥川龍之介、家族、編集者など、多岐にわたる人物に宛てた手紙が年代順に収録されています。内容は、自身の文学観や創作活動の裏側、留学中の苦悩、病気や神経衰弱との闘い、日常生活の細やかな出来事まで及びます。小説や評論といった公的な作品ではうかがい知れない、漱石の人間的な素顔や思考の軌跡を生々しく伝える一次資料であり、研究者だけでなく一般読者にも、文豪の私的な側面を垣間見る機会を提供する書籍です。
本書が1990年に発売された当時、夏目漱石は既に国民的作家として不動の地位を築いていました。しかし、その書簡に手軽に触れる機会は限られていました。全集などに収録されることはあっても、高価で大部なため、研究者以外の一般読者が手に取るのは困難だったと考えられます。岩波文庫という安価で携帯性に優れたフォーマットで書簡集を刊行したこと自体が、大きな差別化要因でした。
1990年頃は、経済的な豊かさの陰で自己の内面や精神性に目が向けられ始めた時代です。読者は、完成された小説作品の背後にある、作家・夏目漱石の生身の苦悩や日常、思考の過程を知りたいという知的好奇心を抱いていたと推測されます。本書は、文豪の「人間としての顔」を垣間見たいというニーズに的確に応えました。詳細な注釈によって専門知識がなくとも読み解けるように編集されており、一次資料へのアクセスを研究者から一般の文学ファンへと大きく広げたことが、発売当初の成功につながったと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/23): 2,630位 / 期間中の最高位: 1,549位 / 最低位: 2,630位