📬 ロングセラー通信
毎日1冊、10年売れ続ける本の秘密をお届け。
無料・いつでも解除可能
本書は、1956年に刊行された『現代心理学体系』シリーズの第3巻であり、動物の行動を心理学の視点から体系的に解説する学術専門書です。内容は、動物の感覚、知覚、本能、学習、知能、社会行動といった多岐にわたるテーマを網羅し、刊行当時の研究成果を基に論じています。比較心理学的なアプローチを取り、様々な動物種の行動を比較検討することで、行動の進化や人間心理との関連性を探ることを目的としています。特定の動物に偏らず、幅広い事例を取り上げることで、動物心理学という学問分野の全体像を提示する、入門書かつ概説書としての役割を担っています。
本書が発売当初の1956年頃に広く受け入れられた背景には、戦後の学術復興期における体系的な知識への強い需要があったと考えられます。当時の日本の大学では欧米の心理学が急速に導入されていましたが、日本語で網羅的に学べる専門的な教科書はまだ限られていました。特に、行動主義心理学の隆盛と共に重要性を増していた動物心理学の分野において、本書は待望の体系的概説書としての役割を果たしたと推測されます。『現代心理学体系』という権威ある叢書の一部として刊行されたことも、その信頼性を担保しました。単なる研究報告の寄せ集めではなく、第一人者である松本金寿氏が一貫した視点で学問の全体像を整理・提示したことで、専門領域を志す学生や研究者にとって必須の参照文献となったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?

ランキングデータなし