📬 ロングセラー通信
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本書は、1952年に刊行された紙工作の入門書です。主な内容として、紙の切り方、折り方、貼り方といった基本的な技術の解説から、動物、乗り物、建物、季節の飾りなど、多岐にわたる作品の作り方までを、図解を交えて体系的に紹介しています。単に完成品の作り方を提示するだけでなく、紙という素材の特性を理解し、それを応用して自らの創造性を育むことを目的としている点が特徴です。子どもたちの教材として、また家庭で手軽に楽しめる娯楽として、身近な材料である紙一枚から立体的な造形物を生み出す喜びと技術を伝えることをテーマとしています。
本書が発売された1952年当時、日本は戦後の復興期にあり、多くの家庭では物資がまだ潤沢ではありませんでした。テレビも普及しておらず、子どもたちの娯楽は限られていました。このような時代背景において、最も安価で入手しやすい素材である「紙」を使い、ハサミとのりさえあれば創造的な遊びができる本書の提案は、多くの人々のニーズに合致したと考えられます。当時の類書が伝統的な折り紙や単純な切り絵に留まるものが多かったのに対し、本書は立体的でモダンなデザインの工作を多数収録しており、「新しい」というタイトルが示す通りの新鮮さを提供しました。また、基本的な技術から応用までを体系的に学べる構成は、学校教育の現場で図画工作の副読本として採用しやすく、教育熱心な親や教師層からの強い支持を集める要因になったと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
