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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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草思社 (2011年)
本書は、精神科医である著者が、自身の臨床経験に基づき「邪悪」な人々の心理を分析した一冊です。対象となるのは、単に嘘をつく人々ではなく、自己欺瞞に陥り、他者を巧みに操作し、責任を転嫁することで自らの完璧さを維持しようとする特定の人々です。著者は彼らを「邪悪」と定義し、その特徴的な思考パターン、行動様式、そして周囲に与える破壊的な影響を、具体的なカウンセリング事例を交えながら解き明かしていきます。本書は、彼らの行動の背景にある自己愛や怠惰といった心理的要因を指摘し、彼らといかに対峙し、自身の精神的健康をどう守るべきかについて考察します。単なる心理分析に留まらず、人間の「悪」という根源的なテーマに迫る、人間学的・哲学的なアプローチが特徴です。
本書が文庫化された2011年当時に売れた理由は、東日本大震災後の社会的な不安と不信感が背景にあると考えられます。未曾有の災害を経て、多くの人々が社会の脆弱性や人間の利己的な側面に直面し、理解しがたい他者の行動や悪意の正体を知りたいという潜在的なニーズが高まっていました。そのような状況下で、本書は精神科医という権威ある立場から、「平気でうそをつく人たち」という身近な問題の根源に「邪悪」という踏み込んだ概念で迫りました。これは、当時出回っていた単なる「嫌な人への対処法」を説く自己啓発書とは一線を画すものでした。読者は、職場や家庭で感じる理不尽さや人間関係のストレスに対して、専門的な知見に裏打ちされた「解釈の枠組み」を与えられたのです。漠然とした悩みに名前がつく感覚が、震災後の混乱した世相の中で生きる人々の心に響き、初期のヒットにつながったと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 48,604位 / 期間中の最高位: 20,016位 / 最低位: 48,766位