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作品概要
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アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトが、第二次世界大戦中に米国戦時情報局の依頼で執筆した日本文化研究書です。著者は一度も来日することなく、在米日本人へのインタビューや文献、映画などの資料を基に、日本人の行動様式や価値観を分析しました。本書は、優美な「菊」と冷徹な「刀」という二つの象徴を用いて、日本文化の持つ二面性を表現しています。特に、西欧の「罪の文化」に対し、日本の文化を世間の目を内面化した「恥の文化」と規定した点は広く知られています。恩、義理、人情といった日本特有の概念を体系的に解明し、社会構造の根底にある「型」を明らかにすることを試みた一冊です。
本書が2005年に講談社学術文庫から刊行され広く受け入れられた背景には、当時の社会的な要請があったと考えられます。2000年代はグローバル化が本格化し、多くのビジネスパーソンや学生が海外と接する機会を増やしていました。その中で、「日本人とは何か」「自国の文化をどう説明すればよいか」という問いが、自己認識のレベルと実用的なレベルの両方で高まっていたと推察されます。
数ある日本人論の中でも、本書は「外部の専門家が客観的に分析した古典」という独自の地位を確立していました。日本人が書いた内省的な文化論とは異なり、文化人類学の視点から構造的に解明するアプローチが、知的刺激を求める読者層に響いたのではないでしょうか。また、講談社学術文庫という権威あるレーベルから新訳で刊行されたことで、古典でありながら「今読むべき本」としての鮮度と信頼性が与えられ、手に取るハードルを大きく下げた点も、発売当初の売れ行きに貢献した要因と考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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