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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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岩波書店 (1984年)
本書は、古代ギリシャの詩人ホメロスによる二大叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』を、青少年向けに物語として分かりやすく書き直した一冊です。『イリアス』では、トロイア戦争を背景に、英雄アキレウスの怒りとその悲劇的な結末が描かれます。一方、『オデュッセイア』では、知将オデュッセウスがトロイア戦争終結後、故郷へ帰るまでの10年間にわたる冒険譚が語られます。怪物との遭遇や神々の妨害といった苦難を乗り越えていく姿が主題です。本書は、複雑な登場人物や神々の関係性を整理し、平易な文章で物語の面白さを伝えることに主眼を置いており、西洋古典文学への入門書として、その壮大な世界への扉を開く役割を担っています。
本書が1984年当時に売れた理由は、当時の教育熱と教養主義的な社会背景にうまく適合したからだと考えられます。80年代は、経済的な豊かさに加え、知的な深みや教養が求められる風潮がありました。特に、受験戦争が激化する中で、世界史や古典の知識は学生にとって重要な素養と見なされていました。しかし、ホメロスの原典は難解で、中高生や一般の読者が独力で読み通すにはハードルが高かったのです。本書は、そのギャップを埋める最適な一冊として登場しました。単なる児童向けの要約ではなく、「岩波ジュニア新書」という権威あるレーベルから刊行されたことで、質の高い教養を手軽に得たい学生や、子供に良書を読ませたい親世代のニーズを的確に捉えたと推測されます。物語として再構成する手法により、学術的な解説書とも一線を画し、純粋な読み物としての魅力で読者を獲得したのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 52,061位 / 期間中の最高位: 22,710位 / 最低位: 217,200位