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作品概要
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本書は、イギリスの歴史家E.H.カーがケンブリッジ大学で行った講演を基に、歴史学の根源的な問いを探求する一冊です。「歴史とは何か」「歴史における事実とは何か」「歴史に客観性は存在するのか」といったテーマを扱い、歴史を単なる過去の事実の記録としてではなく、「歴史家と事実との間の相互作用の連続的な過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話」であると定義します。歴史家の主観性がいかにして事実の選択と解釈に影響を与えるか、また歴史における因果関係や進歩という概念はどのように捉えるべきかを論じます。特定の歴史知識を伝えるのではなく、歴史という営みそのものの本質を問うことで、読者に歴史的思考の枠組みを提示する、哲学的な入門書です。
本書が発売された1962年頃は、冷戦下でイデオロギー対立が激化し、歴史解釈が強い政治性を持つ時代でした。学問の世界では、事実をありのままに記述できるとする伝統的な実証主義史学への懐疑が高まり、歴史家の主観性や解釈の重要性に関心が集まっていたと考えられます。このような背景の中、「歴史は現在と過去の対話である」という本書の挑発的なメッセージは、既存の権威を問い直そうとする学生や知識人層の知的好奇心を強く刺激したと推察されます。従来の歴史学入門書が史料の扱い方といった技術論に偏りがちだったのに対し、本書は歴史という営みの思想的・哲学的な意味を正面から問いかけました。講演を基にした平易かつ力強い語り口が、専門家以外の読者にも受け入れられ、当時の知的ニーズと合致したことが、発売当初に広く受け入れられた大きな要因と言えるでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
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