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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、美術評論家である海野弘が、古今東西の「酒場」を文化的・社会的な視点から読み解く文化史です。古代ギリシャの饗宴「シュンポシオン」から始まり、ローマの「タベルナ」、中世ヨーロッパの旅籠、17世紀ロンドンのコーヒーハウス、19世紀パリのカフェやキャバレー、そしてアメリカのサルーンや日本の居酒屋に至るまで、時代と地域を横断しながら酒場の変遷を辿ります。本書の特徴は、酒場を単なる飲酒の空間としてではなく、芸術家、思想家、革命家たちが集い、新たな文化や思想が生まれる「文化的装置」として位置づけている点にあります。豊富な図版を交えながら、それぞれの時代で酒場がどのような社会的役割を担い、人々の生活や歴史に影響を与えてきたのかを具体的に描き出しています。
本書が2009年当時に売れた背景には、リーマンショック後の社会的な閉塞感と、それと対照的な知的好奇心を満たす教養本への需要があったと考えられます。経済的な不透明感が広がる中で、人々は身近な娯楽である「酒場」に新たな価値や意味を見出そうとしていました。本書は、そうした日常的なテーマに「文化史」という知的でアカデミックな深みを与えることで、読者のニーズに応えたと推察されます。
多くの類書が「酒の種類」の歴史や特定の地域の「居酒屋ガイド」に留まる中で、本書は「酒場という空間」を主役に据え、そこが思想や芸術を生み出す文化的装置であったことを世界史的なスケールで描き出しました。このグローバルで文化的な視点が、他の雑学本との明確な差別化要因となったと考えられます。美術評論家である著者ならではの豊富な図版を用いた解説も、単なる読み物ではない、視覚的な楽しみを提供する教養書としての魅力を高め、幅広い読者層を獲得する一因となったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 9,844位 / 期間中の最高位: 9,844位 / 最低位: 9,844位