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岩波書店 (1994年)
『オデュッセイア 下』は、古代ギリシャの詩人ホメロスによる叙事詩の完結編です。トロイア戦争を終え、10年にわたる苦難の放浪の末、ついに故郷イタケ島にたどり着いた英雄オデュッセウスの物語を描きます。本書では、正体を隠して故郷の様子を伺うオデュッセウスが、忠実な息子テレマコスと再会し、王宮に居座り妻ペネロペイアに求婚する傲慢な男たちに復讐を遂げるまでが語られます。知略を尽くした復讐劇、貞淑な妻との20年ぶりの再会、そして神々の介入が織りなす壮大な物語のクライマックスであり、英雄の苦難の旅路が家庭の秩序回復をもって締めくくられます。
本書が1994年当時に売れた背景には、まず岩波文庫というブランドへの絶大な信頼感があったと考えられます。特に大学の講義などで西洋古典に触れる学生や、本格的な教養を求める社会人にとって、定評のある松平千秋氏の翻訳で原典に触れられる本書は、第一選択肢となり得る存在でした。
時代背景として、バブル崩壊後の価値観が揺らぐ社会で、一過性の流行ではない普遍的な物語への希求が高まっていた可能性も指摘できます。経済的な豊かさよりも、人間性の根源や試練と克服といった普遍的テーマを内包する古典文学が、精神的な拠り所として求められたのかもしれません。
また、本書は『オデュッセイア』の完結編であり、上巻を読んだ読者が物語の結末を求めて購入するという、必然的な需要構造も持っていました。他の娯楽作品とは一線を画す「教養の入り口」としての役割が、当時の読者ニーズと合致したと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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