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岩波書店 (1994年)
本書は、古代ギリシアの詩人ホメロスによる叙事詩『オデュッセイア』全24歌のうち、前半の第1歌から第12歌までを収録したものです。物語は、トロイア戦争を終えた英雄オデュッセウスが、故郷イタケへの帰還を目指す10年間の漂泊を描きます。本書では、故郷で父の帰りを待つ息子テレマコスの旅立ちから始まり、女神カリュプソの島に囚われていたオデュッセウスが解放され、一つ目巨人ポリュペモスや魔女キルケなど、数々の困難や誘惑に知恵と勇気で立ち向かう様が語られます。物語の前半のクライマックスとして、オデュッセウスがパイアケス人の国にたどり着き、王アルキノオスの前で自らの壮絶な冒険譚を語り終えるまでが収められています。
1994年という年は、バブル崩壊後の経済的な不透明感が社会を覆い始めた時期にあたります。このような時代背景の中、人々が一時的な流行よりも、時代を超えて価値を持つ普遍的な物語や古典に精神的な拠り所を求める傾向が強まったと考えられます。本書は、西洋文明の源流とも言えるギリシア古典であり、そのニーズに応える代表的な作品でした。
また、本書が岩波文庫の「赤」(ギリシア・ラテン文学)という権威あるシリーズの一冊である点も重要です。大学の講義やレポートで必読書として指定されることも多く、学生や研究者からの安定した需要が存在しました。翻訳においても、松平千秋氏による訳は学術的な評価が高く、読みやすさとのバランスも取れていたため、数ある翻訳書の中でも「まずはこれを読んでおけば間違いない」という信頼感が、多くの読者に選択される決定的な要因になったと推測されます。単なる物語としてだけでなく、「教養の入り口」としての役割が、発売当初の売れ行きを支えたと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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