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作品概要
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講談社 (1998年)
本書は、数学者カントールが確立した「無限」の概念を、哲学的な対話形式で探求する一冊です。古代ギリシャのゼノンのパラドックスから始まり、自然数と実数の無限、そして「無限にも大小がある」という集合論の核心に至るまで、読者を思考の旅へと誘います。最大の特徴は、数式をほとんど用いず、著者と読者の対話という形式を採用している点です。読者が抱くであろう素朴な疑問や論理的な躓きを先回りして解消しながら、一歩ずつ思考を積み重ねていきます。専門知識を前提とせず、言葉と論理の力だけで、現代数学の根幹をなす深遠なテーマの本質に迫ることを目的とした、思考実験の書です。
本書が1998年当時にヒットした背景には、まず『ソフィーの世界』の大ヒットによって哲学や根源的な問いへの関心が一般層にまで拡大していた時代状況が考えられます。経済的な閉塞感が続く中、多くの読者が手軽に得られる知的な刺激と思考の楽しみを求めていました。本書は、こうした知的好奇心旺盛な層に対し、「無限」という魅力的かつ難解なテーマを「専門知識不要の思考エンターテイメント」として提示した点で、時流を捉えたと言えます。当時の類書との決定的な違いは、そのアプローチにあります。数学の入門書が数式中心であったのに対し、本書は徹底して言葉による対話形式を採用。これにより、数学に苦手意識を持つ読者層の獲得に成功しました。アカデミックな哲学書とは一線を画す、読者の疑問に寄り添う構成も、難解なテーマへの心理的障壁を劇的に下げ、発売当初の成功につながったと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 173位 / 期間中の最高位: 58位 / 最低位: 173位