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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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福音館書店 (1982年)
本書は、算数や数学の基本的な概念を、文字による説明を極力排し、緻密で美しい絵を通して読者に体験させることを目的とした絵本です。物語を追うのではなく、見開きのページに描かれた世界の中に隠された法則や関係性を、読者自身が見つけ出すように設計されています。例えば、「なかまわけ」「じゅんばん」「かず」といったテーマが、具体的な問いかけや答えなしに、絵だけで提示されます。子どもたちは、絵の中にいるこびとたちの数を数えたり、規則的に並んだブロックの違いを探したりするうちに、自然と集合、順序、数の合成・分解といった数学的な思考に触れることができます。本書は知識を教えるのではなく、読者が自ら「数学的なものの見方」を発見する喜びを味わうための、思考の遊び場を提供する一冊です。
本書が発売された1982年頃は、高度経済成長期を経た日本において、教育への関心が一層高まっていた時代と考えられます。一方で、画一的な詰め込み教育への疑問も生まれ始め、子どもの個性や自主性を育む新しい教育法が模索されていました。このような背景の中、単に計算ドリルを解かせるのとは全く異なるアプローチを取った本書は、先進的な教育観を持つ親たちに強く支持されたと推察されます。文字で「教える」のではなく、絵を見て子ども自身に「考えさせる」というインタラクティブな設計は、当時としては非常に斬新でした。また、作者である安野光雅氏は、当時すでに国際的な評価を確立した画家であり、その芸術性の高さが「知育」という枠を超え、アートブックとしての付加価値を生み出しました。これにより、教育熱心な層だけでなく、質の高い絵本を求める幅広い層に受け入れられ、発売当初のヒットにつながったと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 942位 / 期間中の最高位: 942位 / 最低位: 942位