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草思社 (2012年)
本書は、なぜ世界の富と権力は現代のような形で分配されるに至ったのか、という壮大な問いに答える『銃・病原菌・鉄』の後編です。上巻で提示された、食料生産の開始時期と伝播の速度を決定づけた地理的・環境的要因という仮説に基づき、下巻では文字、技術、政治組織、そして病原菌といった具体的な要素が、文明の発展にどう影響したかを詳細に論じます。ユーラシア大陸が持つ東西に長い軸という地理的特徴が、いかに農作物、家畜、技術、発明の伝播を容易にしたかを、南北に分断されたアメリカ大陸やアフリカ大陸との比較を通じて明らかにします。本書は、歴史の展開を人種的な優劣ではなく、あくまで環境要因の差として科学的に解明しようと試みる一冊です。
本書が文庫化された2012年頃に広く受け入れられた背景には、当時の社会的な空気感が大きく影響していると考えられます。リーマンショックを経てグローバル化の歪みが顕在化し、世界的な格差の構造に対する人々の関心が高まっていた時期でした。複雑化する現代社会の成り立ちを、歴史の大きな流れから理解したいという知的な欲求が高まる中で、本書が提示した「文明の発展は人種ではなく地理的要因で決まった」という明快な仮説は、多くの読者にとって知的興奮を伴うものでした。従来の歴史書が個別の国家や英雄に焦点を当てがちだったのに対し、生物学や地理学といった科学的な視点を取り入れ、1万年以上のスケールで人類史を俯瞰するアプローチは極めて斬新でした。専門的な内容でありながら、平易な語り口で壮大な謎解きを体験できる構成が、答えの見えにくい時代に確かな視座を求める読者層のニーズと合致し、ベストセラーにつながったと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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