Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

筑摩書房 (2010年)
本書は、翻訳家である岸本佐知子氏によるエッセイ集です。日常生活に潜む些細な出来事、風変わりな人々、食や言葉への異常なこだわりといったテーマが、著者ならではの鋭い観察眼と独特の感性で切り取られています。「ねにもつ」というタイトルが象徴するように、著者が心に留め、こだわり続ける事柄が、シニカルでありながらも愛情のこもったユーモラスな筆致で描かれます。特定の教訓やライフハックを提供するのではなく、読者は著者のユニークな思考の迷宮を追体験することになります。全67篇の掌編で構成されており、どこからでも気軽に読み進めることができる一冊です。
本書が文庫化された2010年頃は、TwitterなどのSNSが普及し始め、個人の些細なこだわりや「あるある」ネタが共感を呼ぶ土壌が形成されつつあった時代と考えられます。多くのエッセイがポジティブな共感やライフスタイルの提案を目指す中で、本書はむしろ人間の「根に持つ」ようなネガティブとも取れる感情や、他人には理解されがたい偏愛をユーモラスに肯定しました。この「斜めからの視点」が、主流の価値観に馴染めない読者や、日常に潜むおかしみを発見したいという知的好奇心の高い層に響いたと推測されます。翻訳家としての精緻な言語感覚から生まれる独特の文体も、単なる「面白い話」で終わらない文学的な深みを与え、他のタレントエッセイやブログ発の書籍とは一線を画す存在として受け入れられたのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/26): 9,778位 / 期間中の最高位: 2,376位 / 最低位: 9,778位