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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、日本民俗学の創始者である柳田国男が、岩手県遠野地方出身の佐々木喜善から聞き取った話を編纂した作品です。遠野地方に伝わる神や妖怪、山人、マヨイガ(迷い家)といった超自然的な存在や、神隠しなどの不思議な出来事に関する伝承が、119の話として収められています。文語体で書かれた簡潔かつ格調高い文章で、現地の人々が実際に体験したり伝え聞いたりした話が、客観的な事実として淡々と記録されている点が特徴です。本書は『遠野物語』本編に加え、後年になって追加収集された話をまとめた『遠野物語拾遺』も併録しており、日本人の精神性や自然観の原風景を探るための一次資料としての価値を持つ、日本民俗学の黎明を告げた記念碑的な一冊と言えます。
本書が2004年頃に売れた背景には、当時の社会的な空気感が大きく影響していると考えられます。2000年代初頭は、スピリチュアルブームやパワースポットへの関心が高まり、目に見えない世界や超自然的な存在に対する人々の興味が強まっていた時期でした。また、京極夏彦氏の作品に代表されるような、日本の土着的な妖怪や怪異をテーマにしたエンターテイメントがすでに人気を博しており、『遠野物語』が扱う世界観を受け入れる土壌が整っていました。こうした中で、単なる創作物ではなく「日本民俗学の古典」という権威性を持つ本書は、ブームの源流に触れたいという知的好奇心を持つ読者層に強く訴求したと推測されます。多くの類書が学術的な難解さを持つ中で、物語として読める文学性を持ち、かつ角川ソフィア文庫という手に取りやすいフォーマットで提供されたことが、潜在的な読者を掘り起こし、販売を後押しした要因と言えるでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/29): 15,435位 / 期間中の最高位: 8,298位 / 最低位: 27,282位