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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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KADOKAWA (1997年)
本書は、作家のいとうせいこうとイラストレーターのみうらじゅんが、日本各地の寺院を巡り、仏像を独自の視点で鑑賞する様子を記録した紀行エッセイです。学術的な解説や美術史的な評価を主眼とするのではなく、二人の道中での軽妙な会話や、仏像に対する「かっこいい」「セクシーだ」といった極めて個人的で自由な感想が、対話形式で綴られています。読者は、専門家ではない二人のフィルターを通して、堅苦しいイメージの仏像鑑賞を、まるでエンターテイメントのように追体験することができます。対象となるのは京都・奈良の有名な仏像から、地方の知る人ぞ知る仏像まで多岐にわたり、「見仏」という新しいカルチャーの視点を提示する一冊となっています。
本書が発売された1997年当時に売れた理由は、従来の権威的なカルチャーへのカウンターとして、個人的な「好き」を肯定する新しい価値観を提示した点にあると考えられます。1990年代後半は、バブル崩壊を経て、画一的な価値観から多様な個人の楽しみへと人々の関心がシフトし始めた時代でした。そのような中で、仏像という伝統的で高尚な対象を、専門知識ではなく「サブカル的」な偏愛の視点で語る本書のアプローチは、極めて新鮮に映ったと推察されます。従来の仏像鑑賞本が「教養」や「学び」を提供していたのに対し、『見仏記』は二人の著者の掛け合いというエンターテイメント性で、仏像に全く新しい入口を設けました。特に「見仏」というキャッチーな造語は、この行為を堅苦しい趣味からポップなカルチャーへと転換させ、これまで仏像に興味のなかった若者層やサブカルチャー好きの読者を惹きつける強力なフックとして機能したのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 32,416位 / 期間中の最高位: 8,539位 / 最低位: 67,467位