Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

光文社 (2008年)
本書は、ヨーロッパに約650年もの長きにわたり君臨したハプスブルク家の歴史を、一族ゆかりの「名画」を切り口にして読み解く歴史解説書です。著者は、専門的な歴史知識がない読者でも楽しめるよう、複雑なヨーロッパ史を12の物語に再構成しています。マクシミリアン1世の巧みな婚姻政策から、スペイン系とオーストリア系の分裂、悲劇の王妃マリー・アントワネット、そして帝国最後の皇帝カール1世に至るまで、主要な人物たちの栄光と悲劇を、肖像画や歴史画を「証拠」として描き出します。美術鑑賞と歴史の探求を融合させ、絵画に秘められた人物の性格や人間関係、時代の空気感を読み取ることで、読者がハプスブルク家の壮大な物語を直感的かつ多角的に理解できるよう構成されています。
本書が発売された2008年当時にヒットした理由は、専門的な「歴史」と「美術」という二大教養分野を、「ゴシップも交えた人間ドラマ」という極めてエンターテインメント性の高いフォーマットで結びつけた点にあると考えられます。当時の読者は、リーマンショック後の社会的な不透明感の中で、現実から離れた壮大な物語や、時代を超えて価値を持つ「本物の教養」を求める傾向があったと推測されます。しかし、従来の専門的な歴史書や美術書は敷居が高いと感じる層も少なくありませんでした。そこに登場した本書は、「怖い絵」シリーズで既に人気を博していた中野京子氏の巧みな語り口により、絵画を証拠物件のように扱いながら、王族たちの愛憎、野心、悲劇をスリリングに描き出しました。この「教養とエンタメの融合」というアプローチが、知的好奇心は旺盛だが専門書には手を出しづらかった読者層の心を掴み、新たな市場を開拓したことが、発売当初の成功の要因だったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 3,727位 / 期間中の最高位: 2,141位 / 最低位: 8,538位