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作品概要
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河出書房新社 (2010年)
本書は、歌人・俵万智が20代前半の体験を瑞々しい感性で詠んだ、全434首からなる現代短歌の歌集です。内容は、作者が高校教師として過ごした日常、そして等身大の恋愛模様が中心となっています。従来の短歌の堅いイメージを覆し、「サラダ」「ハンバーガー」といった現代的なモチーフや、日常会話で使われるような口語体を大胆に取り入れているのが特徴です。五・七・五・七・七という伝統的な定型の中に、青春のきらめき、喜び、切なさといった普遍的な感情を鮮やかに封じ込めています。これにより、短歌に馴染みのなかった若い世代を含む幅広い読者に、言葉を味わう楽しさと自己表現の可能性を提示する一冊となっています。
この文庫版が発売された2010年頃に本書が売れた理由は、1987年の初版刊行時に社会現象となった文化的資産が、新たな時代のニーズと共鳴したためと考えられます。2010年前後は、TwitterをはじめとするSNSが普及し始め、短い言葉で感情や日常を切り取って共有する文化が定着しつつありました。31音で鮮烈な情景を描き出す本書のスタイルは、この「短文コミュニケーション」の感性と極めて高い親和性を持っていました。また、経済的な停滞感の中で、人々が大きな物語よりも「等身大の幸せ」や「日常の中の小さな発見」に価値を見出し始めた時期でもあります。本作が描き出す何気ない日常のきらめきは、そうした読者の心に深く響いたと推察されます。古典の権威性と現代的なポップさを両立させた本作は、世代を超えて受け継がれるブランド力と、SNS時代の気分が合致したことで、改めて多くの読者を獲得したのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 9,277位 / 期間中の最高位: 5,588位 / 最低位: 49,137位