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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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河出書房新社 (2012年)
本書は、ある家族の家に、言葉の通じない小さな留学生「エリック」がやってくる物語です。主人公の家族は、親切心からエリックをもてなそうとしますが、彼はティーカップではなく瓶のフタでお茶を飲み、戸棚の中で眠るなど、奇妙な行動ばかりとります。家族はそんなエリックの行動に戸惑いを感じつつも、静かに彼を見守ります。やがてエリックが去った後、彼が滞在していた部屋に、家族への感謝の気持ちを表した美しい「置き土産」が残されているのを発見します。文化や価値観の違いからくるコミュニケーションのすれ違いと、言葉を超えた感謝の表現という普遍的なテーマを、文字を極力排し、緻密で幻想的な絵によって描き出した作品です。
本書が発売された2012年当時に売れた理由は、東日本大震災以降の社会的な空気感と、成熟しつつあった「大人向け絵本」市場のニーズが合致した点にあると考えられます。震災を経て、人々は「絆」や「言葉にならない想い」といった、目に見えない価値への関心を高めていました。本書が描く、言葉を介さない静かな交流と、後から気づく温かい感謝の物語は、そうした時代の読者の心に深く響いたと推測されます。また、ショーン・タン氏は『アライバル』などで既にアート性の高い作品を発表しており、彼の新作を待ち望むファン層が形成されていました。単に教訓を語る児童書とは一線を画す、アート作品としての完成度の高さが、自分へのご褒美や大切な人への贈り物として「特別な一冊」を求める大人たちの需要を捉え、初期のヒットにつながったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 870位 / 期間中の最高位: 10位 / 最低位: 870位