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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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中央公論新社 (1996年)
本書は、「美」という主観的で捉えどころのない概念を、「構成」という客観的な原理から科学的に解き明かそうと試みる一冊です。その探求は、近代デザインの原点であるバウハウスの合理主義的な構成論から始まります。形態は機能に従うといった理念のもと、いかにして普遍的な美の形式が追求されたかを解説します。そして、その枠組みだけでは捉えきれない、より複雑で有機的な自然の美や生命の形を説明するために、議論はフラクタル幾何学や複雑系の科学へと展開されます。古典的なデザイン理論と、当時の最先端であった科学理論とを「構成」というキーワードで接続することで、古今東西の美に共通する普遍的な構造原理を探る、文理横断的な知の冒険の書と言えるでしょう。
本書が発売された1996年当時に売れた理由は、時代の知的好奇心と巧みに合致したからだと考えられます。まず、1990年代は「カオス理論」や「フラクタル」といった複雑系の科学が、科学界だけでなく一般にも広まり始めた時期でした。これらの新しい科学の概念は、未来を予感させる知的なキーワードとして強い関心を集めていました。本書は、その難解に見える科学理論を、「美」という万人が関心を持つ普遍的なテーマと結びつけ、新書という手軽なフォーマットで提示しました。これにより、専門家だけでなく、知的好奇心の旺盛な一般読者層にもアプローチすることに成功したと推測されます。また、Windows 95の登場以降、CGやデジタルデザインが身近になりつつあった時代背景も追い風となりました。デジタルによって生み出される新しい映像美の背後にある原理を知りたいというニーズに対し、本書が魅力的な答えの一つを提供したのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
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