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作品概要
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集英社 (2012年)
本書は、ノンフィクション作家である著者が、チベットの奥地に存在する世界最大・最深の峡谷「ツアンポー峡谷」の未踏査核心部「空白の五マイル」の単独踏査に挑んだ記録です。物語は、過去の探検史のリサーチ、入念な準備、複雑な政治情勢下での現地入り、そして実際の探検行へと展開します。単なる冒険の成功譚ではなく、厳しい自然環境との対峙、現地協力者との関係構築の難しさ、そして著者自身の内面で渦巻く「なぜ自分はここにいるのか」という葛藤や思索が克明に描かれています。地理的な探検を通して、近代における冒険の意味や、人間を未知へと駆り立てる根源的な動機を問う、思索的なノンフィクション作品です。
2012年の発売当初、本書が多くの読者を惹きつけたとされる背景には、まず東日本大震災後の社会的な閉塞感が考えられます。先行きの見えない不安が広がる中で、一個人が自らの意志と肉体で未知の領域に挑むという純粋で強靭な物語が、人々に希望やカタルシスを与えたのではないでしょうか。また、従来の英雄的な探検記とは一線を画し、著者自身の弱さ、迷い、仲間との軋轢といった「等身大の葛藤」を赤裸々に描いた点も重要です。この人間臭さが、読者の共感を呼び、単なる冒険ノンフィクションを超えたリアルな人間ドラマとして受け入れられたと推測されます。「最後の秘境」というロマンあふれるテーマを扱いながらも、過去の探検史を丹念にリサーチするジャーナリスティックな視点と、極限状況における内省的な思索を融合させたスタイルが、新しい時代のノンフィクションとして高く評価されたと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
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