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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、日本の歴史を「地図」という視覚的・空間的なツールを通して読み解く一冊です。古代の都の選定理由から、中世の荘園の広がり、近世の城下町の構造、そして近代の国境線の確定に至るまで、様々な歴史的事象を取り上げます。単に出来事を時系列で追うのではなく、「なぜその場所で、その出来事が起きたのか」という問いを立て、地形、水系、交通網といった地理的条件が、人々の営みや政治の動きにどのように影響を与えてきたかを明らかにします。歴史上の権力者たちが空間をどのように認識し、利用してきたのかを、豊富な地図資料と共に解説することで、読者に歴史を立体的に捉えるための新たな視座を提供する書籍です。
本書が発売された2012年頃は、ちょうど人々の地理や空間への関心が高まっていた時期と考えられます。前年に発生した東日本大震災は、多くの人々に地形や土地の成り立ちを意識させ、自らが住む場所の歴史的・地理的背景への興味を喚起しました。また、NHKの教養番組『ブラタモリ』の第一期(2009-2012年)が人気を博し、地形や地図を手がかりに街の歴史を紐解くという楽しみ方が、一般層にも浸透し始めていました。
このような背景の中、従来の歴史書が主に人物や事件といった時間軸で語られるのに対し、本書は「地図」という空間軸を切り口にした点が新鮮でした。歴史好きだが暗記に飽き足らない層と、地理好きだが知識の応用先を探していた層、その両方の知的好奇心を満たすユニークなポジションを確立したと推察されます。学術的な知見に基づきながらも、文庫という手軽な形態で「地理×歴史」という新しい知的エンターテインメントを提供したことが、発売当初のヒットに繋がったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 260位 / 期間中の最高位: 54位 / 最低位: 260位