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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、舞台美術家である著者・妹尾河童氏がインドを旅した際の体験を、文章と緻密なイラストで記録した紀行文です。著者の代名詞ともいえる、あらゆるものを実測し、俯瞰図や断面図を用いて図解する独特のスタイルが貫かれています。内容は、デリーのホテルの部屋の隅々から、列車の内部構造、街で出会った人々の持ち物、さらには自身の旅の装備リストに至るまで、常人離れした好奇心と観察眼で捉えたインドの日常が描かれています。単なる風景や感想を綴る旅行記とは一線を画し、モノや空間を徹底的に分解・記録することで、読者にインドのリアルな手触りを伝えることを目的とした、他に類を見ない観察記録となっています。
本書が1991年当時にヒットした理由は、インターネット以前の時代背景と、独自の情報提示方法にあったと考えられます。当時の日本においてインドは、海外旅行が一般化しつつある中でも、情報が少なく神秘的なイメージの強い国でした。多くの読者は、既存のガイドブックでは得られない、現地の生々しい情報を渇望していました。そのような中で本書は、単なる紀行文ではなく、「緻密な手書きイラストによる覗き見」という斬新なフォーマットを提供しました。写真とは異なり、著者の観察眼というフィルターを通して再構成されたイラストは、客観的な情報(寸法など)と主観的な面白さを両立させ、読者に「他人の旅を追体験する」という新しい読書体験をもたらしました。沢木耕太郎『深夜特急』に代表される紀行文学ブームの潮流に乗りつつも、その圧倒的なビジュアル表現によって、類書との明確な差別化に成功し、多くの読者の知的好奇心を掴んだと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 42,720位 / 期間中の最高位: 6,626位 / 最低位: 69,182位