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作品概要
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岩波書店 (2008年)
本書は、ノーベル賞物理学者エルヴィン・シュレーディンガーが、生命現象を物理学の視点から解明しようと試みた講演録です。中心的なテーマは、なぜ生物の持つ遺伝情報は驚くほど安定しているのか、そして、なぜ生命は物理法則が示す「無秩序へ向かう流れ(エントロピー増大の法則)」に逆らって秩序を維持できるのか、という根源的な問いです。これらの問いに対し、遺伝子を「非周期性結晶」という物質として捉えるアイデアや、生命が外部から「負のエントロピー」を取り込むことで秩序を保っているという概念を提示します。DNAの二重らせん構造が発見される以前の著作でありながら、その後の分子生物学の発展に大きな影響を与えた科学史上の古典として知られています。
2008年頃に本書が注目された背景には、iPS細胞の研究が大きく報じられるなど、生命科学への社会的な関心が高まっていた時代状況が考えられます。多くの人々が生命の神秘に触れる中で、その根源的な問いを探求したいという知的欲求が喚起されたと推測されます。当時の類書の多くが、ゲノム解析や脳科学といった最新の研究成果を解説するものであったのに対し、本書は「古典」という独自のポジションを築いていました。これは、断片的な知識ではなく、分野の基礎を築いた偉大な知性が「いかにして問いを立て、思考したか」というプロセスそのものに価値を見出す、教養志向の読者層に強く訴求したと考えられます。また、ノーベル物理学者が生命という異分野を語るという「越境性」が、他の科学入門書との明確な差別化点となり、知的好奇心を刺激するフックとして機能したのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 21,974位 / 期間中の最高位: 6,307位 / 最低位: 47,322位