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ひさかたチャイルド (1982年)
本書は、主人公の「ぼく」の心の中にいる様々な「おに」を通じて、子どもの内面的な葛藤を描いた絵本です。ぼくがお母さんに怒られるような行動をとるとき、それはお腹の中にいる「いじわるおに」や「ちらかしおに」の仕業として語られます。この「おに」という存在は、子ども自身もコントロールしがたい衝動や感情のメタファーとして機能します。物語の後半では、お母さんを悲しませてしまったことで現れる「なきむしおに」が登場し、最終的にはお母さんと仲直りすることで「いいこおに」が大きくなります。このように、本書は子どもの中に善と悪の感情が共存していることを肯定的に描き出し、自己の感情との向き合い方や親子のコミュニケーションのあり方をテーマとしています。
本書が発売された1982年頃は、核家族化が進行し、母親が一人で子育ての悩みを抱えやすい社会状況があったと考えられます。育児においても、単なる「しつけ」から子どもの「心」を重視する考え方へと移行し始めた時期でした。このような背景の中、子どもの癇癪や反抗的な態度に悩む親たちにとって、その行動の裏にある感情を理解するための新しい視点が求められていたと推測されます。多くの「しつけ絵本」が行動の善悪を直接的に教えるのに対し、本書は子どもの内なる葛藤を「おに」という存在に託して可視化しました。これにより、親は子どもの行動を人格否定と結びつけることなく、「おにのせいだね」とワンクッション置いて対応できるようになります。この、親の心理的負担を軽減し、子どもとの対話のきっかけを生み出すというユニークなアプローチが、当時の読者のニーズに合致し、広く受け入れられた要因だと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/29): 2,997位 / 期間中の最高位: 2,997位 / 最低位: 2,997位