Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

青幻舎 (2010年)
本書は、明治から昭和にかけて活躍した芸術家・和田三造が1933年から1934年にかけて刊行した『配色總鑑』を、現代向けに再編集した文庫サイズの配色見本帳です。2色、3色、4色の組み合わせからなる348種類の配色パターンを収録しています。最大の特徴は、各配色に「秋の黄昏」「氷河時代」「若き日の夢」といった詩的な名称が添えられている点です。現代のデザインツールで用いられるCMYK値やRGB値といった具体的な色指定データは一切掲載されておらず、読者の感性に直接訴えかける構成となっています。そのため、即物的なデザイン作業のツールとしてではなく、時代を超えた色彩感覚を養い、創造的なインスピレーションを得るための源泉として機能することを目的とした一冊です。
本書が発売された2010年頃は、デジタルデザインが完全に普及し、デザイナーやクリエイターはモニター上で無限の色を選択できる環境にありました。しかしその反面、論理的・効率的に色を選ぶ作業に疲れ、より感性的・直感的なインスピレーションを求めるニーズが高まっていたと考えられます。当時の類書の多くが、CMYK/RGB値を併記した実用的なデータ集であったのに対し、本書はあえてその実用性を放棄しました。数値データではなく「詩的な名前」と色彩の組み合わせのみを提示するという非効率なアプローチが、逆に「感性を刺激するアートブック」としての独自性を際立たせたのです。また、大正ロマンや昭和レトロといった懐古的な美意識への関心が高まりつつあった時代背景も追い風となりました。手頃な文庫サイズという形態も、専門家だけでなく、デザインに興味を持つ一般層が気軽に手に取るきっかけとなり、初期のヒットにつながったと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/29): 1,000位 / 期間中の最高位: 782位 / 最低位: 3,769位