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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、黒い蒸気機関車が「がたん ごとん」というリズミカルな擬音とともに進行する様子を描いた赤ちゃん向けの絵本です。各ページで、哺乳瓶やコップ、スプーン、リンゴ、バナナといった、赤ちゃんの日常生活に馴染み深いものたちが「のせてくださーい」と言いながら次々と列車に乗り込んできます。シンプルな線で描かれたイラストと、心地よい響きの言葉の繰り返しが特徴です。物語は、乗客を乗せた列車が終着駅に到着し、待っていた赤ちゃんにそれらが届けられるところで終わります。特定の教訓や複雑なストーリーはなく、赤ちゃんが初めて触れる「音」「リズム」「身近なモノの認識」という体験そのものに焦点を当てた構成になっています。
本書が発売された1987年当時、絵本市場にはストーリー性の高い作品や、動物などをキャラクターにしたものが多く存在していました。その中で本書が受け入れられたのは、徹底して「0歳児の視点」に絞り込んだラディカルな単純化にあったと考えられます。乗客を哺乳瓶やコップなど、赤ちゃんが日常的に接する「モノ」に限定した点は、当時の類書と一線を画すものでした。これにより、赤ちゃんは絵本の世界と自身の日常を直結させることができ、初めての「自分ごと化」体験が可能になったと推察されます。また、物語の起承転結を排し、「がたん ごとん」という心地よいオノマトペの反復に特化した構成は、理屈ではなく感覚で楽しむという、乳幼児の認知特性に完全に合致していました。知育よりもまず、親子の心地よい時間を作りたいという当時の親のニーズに対し、この上なくシンプルで効果的なソリューションを提供したことが、発売当初のヒットにつながったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 2,961位 / 期間中の最高位: 1,681位 / 最低位: 4,880位