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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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『いないいないばあ』は、松谷みよ子による0歳の乳児を対象とした絵本です。物語は、ねこ、くま、ねずみ、きつねといった動物たち、そして最後に赤ちゃんの「のんちゃん」が、次々と「いないいない……」という呼びかけの後に「ばあ」と顔を出すという、シンプルな構成を繰り返します。各ページは、顔を隠した状態と現した状態が対になっており、ページをめくる行為が遊びの核心的なアクションと連動しています。瀬川康男による温かみがありながらも、やや写実的で落ち着いた色調の絵が特徴です。本書は特定の教訓や複雑な物語を伝えるのではなく、乳児が普遍的に楽しむ「いないいないばあ」という遊びそのものを、親子間のコミュニケーションを促すツールとして紙媒体に定着させた作品です。
本書が発売された1967年当時、特に0歳児に特化した絵本という市場はまだ黎明期にあったと考えられます。高度経済成長に伴う核家族化の進行により、地域社会の育児サポートが希薄化し、親、特に母親が赤ちゃんとどう向き合い、遊ぶべきかという情報やツールを求めるニーズが高まっていたと推測されます。そのような時代背景において、本書は極めて画期的な解決策を提示しました。それは、多くの親が経験的に知ってはいるものの、体系化されていなかった「いないいないばあ」という遊びを、完成されたフォーマットとして提供した点です。赤ちゃんが確実に喜ぶという予測可能性と、絵本という形でいつでも再現できる手軽さが、育児に不安を抱える当時の親たちに強く支持された要因と考えられます。物語性を排し、赤ちゃんの反応を引き出すという一点に特化した機能性が、類書が少なかった市場で圧倒的な存在感を放つことに繋がったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
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