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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、昭和を代表する大女優・高峰秀子が自らの半生を綴った自伝的エッセイの上巻です。5歳で天才子役として映画界デビューを果たしてから、激動の戦中・戦後を生き抜き、一人の自立した女性、そしてプロの「職業俳優」として確立していくまでの道のりが、著者自身の飾らない言葉で赤裸々に描かれています。単なるスターの回顧録に留まらず、撮影現場の裏側、出会った人々との交流、そして日々の暮らしにおける独自の生活哲学や金銭感覚までを率直に記録。華やかな世界の裏で、いかにして一人の人間が自身の足で立ち、生き抜いてきたかを追体験する一代記となっています。
本書が文庫化された1998年当時に広く受け入れられた背景には、バブル崩壊後の社会的な閉塞感と、それに伴う価値観の変化があったと考えられます。経済的な先行きが見えない時代において、読者は確固たる指針を求めていました。そんな中、養家を支えるために幼少期から働き、数々の逆境を乗り越え、自らの哲学と才覚で道を切り拓いてきた高峰秀子の生き様は、特に自立を目指す女性たちにとって、力強いロールモデルとして映ったのではないでしょうか。
同時代の多くの芸能人自伝が成功譚やスキャンダルに焦点を当てがちだったのに対し、本書は「職業人」としての矜持やリアルな金銭感覚など、地に足のついた視点を貫いています。その美化のない率直な語り口は、建前に疲れた読者に新鮮な驚きと信頼感を与えました。単行本(1976年刊)として既に名著の評価を得ていた本書が、時代が求める「個の強さ」というニーズと合致し、文庫化を機に新たな読者層を獲得したと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 22,703位 / 期間中の最高位: 8,007位 / 最低位: 26,474位