Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

本書は、架空の世界「十二国」の一つ、戴国を舞台にしたファンタジー小説です。物語の中心は、麒麟という神獣でありながら、その力をうまく使えない少年・泰麒。彼は生まれてすぐに日本へ流され、人間として育ちました。十二国の世界に呼び戻されたものの、自分が何者で、何をすべきなのか分からず、周囲の期待と自身の無力感の狭間で深く苦悩します。王を選び国を導くという麒麟の使命を果たそうとする中で、彼は自身のアイデンティティを模索し、内面的な葛藤を乗り越えようとします。本作は、異質な環境における疎外感や、生まれ持った役割と個人の意志との相克といった、自己同一性を巡る普遍的なテーマを描いています。
2012年当時、本作が多くの読者に受け入れられた背景には、既存のファンタジー作品との明確な差別化があったと考えられます。この頃、ライトノベル市場では主人公が異世界で強力な能力を得て活躍する、いわゆる「俺TUEEE」系の物語が隆盛を極めていました。しかし本作は、主人公・泰麒が「選ばれし者」でありながら力を失い、無力感に苛まれるという、主流とは逆の構造を持っています。この内面的な苦悩を深く描く作風が、単なる爽快感ではない、より思索的な物語を求める読者層のニーズと合致したと推察されます。また、講談社文庫から新潮文庫へとレーベルを移して刊行されたことも大きな要因です。これにより、従来のファン層だけでなく、一般文芸を好む新たな読者層へもアピールすることが可能となり、作品の持つ普遍的なテーマが再評価される機会が創出されたと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 5,533位 / 期間中の最高位: 5,533位 / 最低位: 5,533位