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作品概要
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講談社 (2001年)
本書は、思想家・批評家の東浩紀が、1990年代以降の日本のオタク文化をポストモダン思想の文脈から分析した評論です。中心的なテーマは、物語の背後にある設定や世界観といった「大きな物語」が失墜し、代わりにキャラクターの属性やアイテムなどの「萌え要素」がデータベース化され、消費されるようになった現代の文化状況です。著者は、大塚英志の「物語消費」論を批判的に継承し、この新しい消費形態を「データベース消費」と名付けました。そして、この欲望のあり方を、哲学的な文脈における「動物化」と結びつけ、現代社会の大きな変化を読み解こうと試みています。オタク文化という具体的な現象を切り口に、より普遍的な社会構造の変容を論じる一冊です。
本書が発売当初の2001年にヒットした理由は、主に2つの時代的要請に応えたことにあると考えられます。第一に、アカデミズムとサブカルチャーを架橋した点です。『新世紀エヴァンゲリオン』のブーム以降、オタク文化は複雑な分析を待望する知的な対象となっていました。本書は、難解とされていたポストモダン思想を用いて、その構造を明快に説明する「知的な武器」を読者に提供しました。自分たちが親しむ文化が高尚な言葉で語られるという体験は、特に若い世代の知的好奇心を強く刺激したと推察されます。第二に、「データベース消費」という概念の的確さです。インターネットが普及し始め、情報が断片化していく当時の社会感覚を、この言葉が見事に捉えていました。先行する議論を更新するキャッチーで説得力のあるキーワードを提示したことが、多くの読者を惹きつけた大きな要因と言えるでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
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