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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書『鳥獣略画式』は、江戸時代後期の浮世絵師、鍬形蕙斎によって描かれた絵手本を現代に復刻した書籍です。内容は、鳥や獣といった動物たちを、極限まで単純化された線で描く「略画」の作例集で構成されています。動物たちの生き生きとした一瞬の動きや愛らしい表情が、驚くほど少ない筆数で巧みに捉えられているのが特徴です。本書は、絵を学ぶ者が手本として模写するための指南書という元々の役割に加え、現代においてはデザイナーやイラストレーターが造形の参考にする資料集、あるいは江戸時代の優れたデザインを鑑賞する画集としても機能しています。特定の物語や解説が中心ではなく、あくまでも視覚的な表現そのものが主題の作品集と言えるでしょう。
本書が2012年頃に発売され、多くの読者に受け入れられた背景には、当時の社会的な潮流と読者ニーズが合致した点が大きいと考えられます。2012年頃は、TwitterやFacebookといったSNSが一般化し、個人の発信が活発になった時期でした。その中で、文章に添える「ゆるくてかわいい」イラストへの需要が高まっていました。プロではない一般の人が、手帳やブログ、SNS投稿で使えるような、シンプルで味のある絵を描きたいというニーズが生まれていたのです。同時期には多くの「かわいいイラストの描き方」本が出版されましたが、『鳥獣略画式』はそれらとは一線を画す「江戸時代の浮世絵師による本物」という権威性を持っていました。単なる模倣ではない歴史的な裏付けと、200年以上前のデザインが現代でも通用するという発見が、アートやデザインに関心を持つ層に強く響いたのではないでしょうか。それは、流行りの技法書ではなく、普遍的なデザインの源流に触れるという体験を提供した点で、明確な差別化となっていたと考えられます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/29): 8,468位 / 期間中の最高位: 3,964位 / 最低位: 334,195位