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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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文藝春秋 (1994年)
本書は、著者・江藤淳が米国メリーランド大学に所蔵される「プランゲ文庫」の一次資料を駆使し、GHQ(連合国軍総司令部)による占領期の日本で行われた検閲の実態を明らかにするノンフィクションです。プレスコードやラジオコードといった具体的な検閲指針に基づき、新聞、雑誌、出版物など、あらゆるメディアがどのような事前・事後検閲を受けていたかを詳細に記述しています。単に検閲の事例を挙げるだけでなく、その検閲が戦後日本の「言論の自由」の形成にどのような影響を及ぼし、日本人の精神構造や言語空間にどのような「閉ざされた」領域を生み出したのかを論じています。戦後史の常識を、実証的なアプローチによって問い直すことを目的とした一冊です。
本書が発売された1994年当時に売れた理由は、冷戦終結後の歴史見直しの気運と、一次資料に基づく圧倒的な実証性にあったと考えられます。当時はバブル崩壊とソ連崩壊を経て、「戦後レジーム」と呼ばれる既存の価値観や社会システムを問い直す風潮が強まっていました。そのような時代背景の中、多くの国民が自明視してきた「戦後民主主義」や「言論の自由」が、実はGHQの徹底した情報統制の下で形成されたという本書の告発は、知的好奇心の高い読者層に大きな衝撃を与えました。それまでの占領期研究が観念的な議論に偏りがちだったのに対し、プランゲ文庫という具体的な一次資料を提示したことで、他の類書とは一線を画す強い説得力を獲得しました。著名な文芸評論家である著者が、専門的でありながらも読みやすい筆致で書き上げたことも、幅広い読者を獲得する要因となったでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
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