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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、強盗殺人の罪で服役する兄・剛志と、その弟である武島直貴の人生を描いた物語です。直貴のもとには、刑務所の兄から毎月手紙が届きます。しかしその手紙は、兄弟の絆の証であると同時に、「犯罪者の弟」という社会的な烙印の象徴でもありました。進学、就職、恋愛、結婚といった人生のあらゆる局面で、直貴は出自による差別と偏見に苦しめられます。物語は、この「手紙」を媒介として、加害者家族が社会で生きることの困難さ、償いの意味、そして家族という逃れられない関係性を、静かな筆致で深く問いかけていきます。謎解きを主軸としない、東野圭吾作品の中でも特に社会派ヒューマンドラマとしての側面が強い作品です。
本書が発売された2006年頃は、「勝ち組・負け組」という言葉に象徴される格差社会への関心が高まっていた時代と考えられます。個人の努力では覆せない出自や環境による不利益というテーマが、当時の社会ムードと共鳴し、多くの読者の心を捉えたのではないでしょうか。また、直前の2005年に『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞し、ミステリー作家として頂点にいた東野圭吾氏が、謎解きではない重厚な社会派ドラマを発表したこと自体が大きな話題となりました。これにより、従来のミステリーファン以外の読者層にもリーチできたと考えられます。従来の社会派小説が告発に重きを置くのに対し、本作は加害者家族という個人の視点から普遍的な葛藤をエンターテインメントとして描いた点も、類書との大きな差別化要因となり、幅広い支持を集める一因になったと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 2,066位 / 期間中の最高位: 2,066位 / 最低位: 9,211位