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早川書房 (2011年)
本書は、ハーバード大学の政治哲学の講義を基に、「正義」という抽象的な概念を具体的な事例を通して探求する一冊です。冒頭で提示される「トロッコ問題」をはじめ、アフガニスタンのヤギ飼いをめぐる兵士の葛藤、高額な報酬を得るCEOの是非、代理出産や臓器売買の倫理など、読者が道徳的ジレンマに直面する思考実験が次々と投げかけられます。これらの事例を分析するツールとして、功利主義(最大多数の最大幸福)、リバタリアニズム(自由至上主義)、カントの義務論、アリストテレスの目的論といった、歴史上の主要な哲学的アプローチが紹介されます。本書は唯一の正解を示すのではなく、多様な視点を提供し、読者自身が対話を通じて自らの道徳的・政治的信条を深く見つめ直し、現代社会が直面する課題について考えるための知的枠組みを提供することを目的としています。
本書が2011年頃にベストセラーとなった背景には、先行したメディア展開と当時の社会状況が深く関わっていると考えられます。最大の要因は、2010年にNHKで放送された講義録『ハーバード白熱教室』の大ヒットです。難解な哲学の議論を、サンデル教授と学生たちの活発な対話を通じて見せるという画期的な番組構成が、知的好奇心の高い層に強烈なインパクトを与えました。この熱狂が書籍への期待感を醸成したのです。また、当時の日本はリーマンショック後の格差拡大や、東日本大震災による価値観の揺らぎに直面していました。「何が正しく、公平なのか」という根源的な問いに社会全体の関心が集まる中、身近な事例から正義を考える本書のアプローチが、時代が求める「思考の指針」として多くの読者に受け入れられたと推察されます。従来の哲学書とは一線を画す「対話形式」と「具体性」が、幅広い読者層を獲得する決定打となったのでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
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