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作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
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本書は、世界的クライマーである山野井泰史・妙子夫妻が挑んだヒマラヤの難峰ギャチュンカン北壁からの生還劇を描いたノンフィクション作品です。物語は、夫妻による前人未到の北壁登攀の成功から一転、下山中に雪崩に巻き込まれ、瀕死の重傷を負う場面から始まります。視力を失い、手足の指に重度の凍傷を負いながら、標高7000メートルを超える極限状況でいかにして生還したのか。著者の沢木耕太郎が、当事者への徹底的な取材を通じて、その壮絶な数日間を冷静かつ克明な筆致で再構成しています。極限状態における人間の精神力、判断、そして夫婦の絆が、客観的な視点から描き出されています。
『凍』が発売された2008年頃は、リーマンショックに端を発する世界的な金融危機により、社会全体が先行きの見えない不安感に包まれていました。このような時代背景において、経済的な成功物語よりも、逆境に抗い「生き抜く」という人間の根源的な強さを描いた物語が、多くの読者の心を捉えたと考えられます。単なる登山記録とは一線を画し、著名なノンフィクション作家である沢木耕太郎氏が手がけたことで、普段は登山文学を読まない層にも信頼感と興味を与えました。また、多くの類書が登山家自身の主観的な視点で描かれるのに対し、本書は第三者による客観的かつ緻密な筆致で、極限状況の恐怖と人間の精神力を描き出しています。この「登山」という特殊な世界と、「夫婦の絆」や「生への渇望」という普遍的なテーマを接続させた点が、幅広い読者層を獲得し、発売当初のヒットにつながったと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 11,923位 / 期間中の最高位: 11,294位 / 最低位: 120,346位