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作品概要
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本書は、日本近代詩の確立者である萩原朔太郎の詩業を凝縮した選詩集です。代表作『月に吠える』『青猫』『氷島』をはじめとする詩集から、朔太郎の詩の世界観を象徴する作品が精選されています。収録されているのは、音楽的なリズムと口語を駆使し、近代人の内面に潜む憂鬱、孤独、不安といった感情を鮮烈なイメージで描き出した詩群です。加えて、詩論「詩の原理」の抜粋も収められており、読者は朔太郎の詩作の背景にある思想にも触れることができます。編者は朔太郎に師事した詩人・三好達治が務めており、その選定眼を通して、朔太郎の詩の本質に迫る構成となっています。
1981年当時に本書が売れた背景には、安定成長期における個人の内面への関心の高まりがあったと考えられます。高度経済成長が一段落し、物質的な豊かさの先にある精神的な充足や自己表現が求められる中で、萩原朔太郎が描く近代的な孤独や内面の葛藤は、時代の気分と共鳴する力を持っていました。特に、若者文化においては、彼の詩が持つ退廃的でセンシティブな感性が、既存の価値観へのカウンターとして魅力的に映った可能性があります。
また、本書は単なる詩集ではなく、岩波文庫という「教養の入口」としてパッケージングされていた点が重要です。安価で入手しやすく、権威ある古典として位置づけられていたため、学生や知識層が文学に触れる際の最初の選択肢となり得ました。他の詩集と比較しても、「近代詩の父」という学術的な評価が確立しており、教科書などで名前を知った読者が手に取りやすいという側面もありました。三好達治という直弟子が編纂したという点も、作品の価値を保証する権威として機能し、類書との差別化につながったと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/26): 36,036位 / 期間中の最高位: 7,477位 / 最低位: 48,461位