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作品概要
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講談社 (2007年)
本書は、バッグブランド「マザーハウス」の創業者である山口絵理子氏が、25歳で起業するまでの実体験を綴ったノンフィクションです。物語は、著者が学生時代に訪れたアジアの最貧国バングラデシュで目の当たりにした現実から始まります。国際機関による開発援助の限界に疑問を抱いた彼女は、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という目標を掲げ、大学卒業後に単身バングラデシュへ渡ります。言葉の壁、文化の違い、度重なる裏切り、劣悪な衛生環境など、想像を絶する困難に直面しながらも、現地の職人たちと共にバッグ作りに奮闘する日々が、赤裸々な感情と共に描かれています。本書は、一個人の夢が形になるまでの、泥臭くも情熱的な挑戦の記録です。
本書が発売された2007年当時に多くの読者を獲得した理由は、当時の社会的な空気と若者の価値観の変化を的確に捉えたことにあると考えられます。2000年代半ばは、終身雇用制度が揺らぎ始め、「ワーキングプア」や「格差社会」といった言葉が広まるなど、従来のキャリアパスに対する疑問が生まれ始めた時期でした。こうした中で、大企業への就職という既存のレールから外れ、自らの情熱に従って道を切り拓く生き方への憧れが高まっていました。
多くの成功譚がすでに成功した経営者によって語られる中、本書は「25歳」「女性」「発展途上国で起業」という異色の組み合わせに加え、成功の途上にある生々しい葛藤や失敗を「号泣戦記」として描いた点が画期的でした。これは、綺麗なサクセスストーリーではなく、もがき苦しむ等身大の姿であり、キャリアに悩む同世代の若者にとって、強い共感と「自分にも何かできるかもしれない」という勇気を与えました。社会貢献やソーシャルビジネスへの関心が高まり始めた黎明期に、その具体的な実践例を個人の物語として提示したことが、時代のニーズに合致したと推察されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/23): 142,382位 / 期間中の最高位: 6,205位 / 最低位: 142,382位