Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

講談社 (2015年)
本書は、バッグブランド「マザーハウス」の創業者である山口絵理子氏が、25歳で起業するまでの実体験を綴ったノンフィクションです。物語は、著者が慶應義塾大学在学中に訪れたアジア最貧国バングラデシュでの衝撃的な経験から始まります。大学院で開発学を学んだ後、著者は「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という志を胸に、単身バングラデシュへ渡ります。コネも資金も、現地の言葉さえままならない状況の中、信頼できる工場や職人を探し、文化や商習慣の違いに翻弄され、幾度もの裏切りや失敗を経験します。本書は、華やかな成功譚ではなく、理想と現実の狭間で涙し、それでも諦めずに一歩ずつ前進しようとする著者の泥臭い奮闘の記録であり、一人の女性がゼロから事業を立ち上げるまでの生々しいプロセスを追体験できる一冊です。
2015年当時、本書が多くの読者に受け入れられた背景には、時代の潮流と本書独自のポジショニングがあったと考えられます。まず時代背景として、2015年は「女性活躍推進法」が成立するなど、女性の社会進出や多様なキャリア形成への関心が社会全体で高まっていた時期でした。同時に、ソーシャルビジネスやエシカル消費といった、社会貢献とビジネスを両立させるモデルへの注目も集まり始めていました。このような中で、本書が提示した「途上国で奮闘する若い女性起業家」というモデルは、時代のニーズに合致していたと推察されます。しかし、より決定的な要因は、類書との差別化にあったと考えられます。多くのビジネス書がスマートな成功法則を語る中で、本書は「号泣戦記」というタイトルの通り、失敗、挫折、感情の吐露といった「弱さ」や「不完全さ」を前面に押し出しました。この等身大で泥臭い主人公の姿が、将来に不安を抱えながらも何かを成し遂げたいと願う若者層の強い共感を呼び、「自分にもできるかもしれない」という希望を与えたことが、発売当初のヒットにつながったのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 8,534位 / 期間中の最高位: 2,664位 / 最低位: 8,534位