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講談社 (1999年)
沖縄出身の詩人、山之口貘の詩と散文を収めたアンソロジーです。本書は、彼の代表的な詩作に加え、生活の様子や思索を綴ったエッセイ、日記、断章などを併せて収録しています。テーマは、貧乏や借金、家族との暮らし、東京での生活、そして故郷・沖縄への望郷の念など、自身の生活に根差したものが中心です。平易な言葉で綴られる詩には、苦境の中にもユーモアと人間味、そして生の肯定が感じられます。詩と散文を共に読むことで、読者は作品の背景にある貘の飾らない人柄や哲学に触れ、その詩世界をより立体的に理解することができます。
本書が発売された1999年頃は、「失われた10年」の只中にあり、世紀末特有の不安感と物質的な豊かさへの懐疑が広がっていた時代と考えられます。経済的な成功が絶対的な価値観ではなくなった社会で、多くの読者は新しい生き方のモデルを模索していました。
そのような時代背景において、山之口貘の描く「貧しくとも卑屈にならない生き方」は、多くの人々の心に響いたと推察されます。金や地位に執着せず、日々の生活の中にあるささやかな喜びや悲しみをユーモアを交えて描く彼の姿勢は、物質主義に疲れた読者にとって、精神的な豊かさのあり方を示す一つの答えとして受け入れられたのではないでしょうか。
また、単なる詩集ではなく、エッセイや日記を含む「詩文集」という形式も重要です。作品だけでなく作者の人格に触れたいというニーズに応え、他の詩集との差別化に成功したと考えられます。講談社文芸文庫という、良質な文学作品を再発掘するレーベルから刊行されたことも、文学に関心のある読者層への訴求力を高める一因となったでしょう。
では、なぜ売れ続けたのか?
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