Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

講談社 (2006年)
本書は、ギャグ漫画家のしりあがり寿氏が、漫画表現の本質について説く入門書です。内容は、コマ割りやキャラクター造形、ストーリー構成といった具体的な漫画制作の技術解説から始まりますが、その核心は単なる技法論に留まりません。むしろ、「なぜ描きたいのか」「オリジナリティとは何か」「面白いとはどういうことか」といった、創作活動の根源にある哲学的な問いを読者に投げかけ、共に考える構成となっています。しりあがり氏自身の作品を例に挙げながら、固定観念にとらわれない自由な発想の重要性を説き、読者が持つ「表現したい」という初期衝動を肯定し、育むことを目的としています。そのため、本書はプロを目指す人だけでなく、表現することに興味を持つすべての人に向けた、思想書としての一面も持ち合わせています。
本書が発売された2006年頃は、ブログやSNSの普及により、個人が手軽に自己表現を始めるようになった時代でした。それに伴い、プロを目指すわけでなくとも「マンガを描いてみたい」という潜在的なクリエイター層が拡大していたと考えられます。
当時のマンガ技法書は、著名な漫画家がプロの技術を伝授する、いわば「プロ養成」を目的としたものが主流でした。しかし本書は、「絵がうまくなくてもいい」「面白いことが一番大事」というメッセージを掲げ、しりあがり寿氏という「ヘタウマ」で知られる非主流の作家が著者を務めたことで、画力に自信がなく一歩を踏み出せなかった層の心理的ハードルを劇的に下げました。これは、技術よりも「表現すること」自体の楽しさや意義を求める当時の読者ニーズと完全に合致したと考えられます。
さらに、専門書ではなく手軽な「新書」というフォーマットで出版されたことも、マンガ好きだけでなく、より広い「表現」に関心を持つ層へのリーチを可能にし、初期のヒットに繋がった重要な要因と推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/24): 284,794位 / 期間中の最高位: 48,776位 / 最低位: 284,794位