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本書は、大友克洋によるSF漫画『AKIRA』の第4巻です。物語は、超能力に覚醒した少年・鉄雄が、軍やゲリラ組織、宗教団体が争奪する謎の存在「アキラ」を覚醒させ、崩壊したネオ東京の跡地に自らの帝国「大東京帝国」を建国するところから始まります。主人公の金田は、暴走する親友・鉄雄を止めるため、ゲリラや他の能力者たちと共闘し、帝国に戦いを挑みます。個人のコンプレックスから始まった超能力者の反乱は、やがて国家、さらには宇宙の存亡をかけた壮大なカタストロフィへと発展していきます。超能力バトルを主軸としながら、テクノロジーの暴走、権力闘争、文明の崩壊と再生といった普遍的なテーマを描いています。
本書が発売された1987年頃は、日本がバブル経済の絶頂期にありました。技術革新への期待が高まる一方で、その先に待つ未来への漠然とした不安も社会に漂っていたと考えられます。このような時代背景の中、『AKIRA』が提示した退廃的でリアルな近未来都市「ネオ東京」のビジュアルは、読者に強烈なインパクトを与えました。それまでの少年漫画とは一線を画す、圧倒的な密度で描き込まれた背景や、映画的なカメラワークを駆使した構図は、読者に未体験の視覚的興奮をもたらしたと推察されます。また、単純な善悪二元論に収まらない複雑な人間ドラマと、政治・宗教・科学を巻き込んで予測不能に展開する物語は、より成熟したエンターテインメントを求める読者層のニーズに合致したと考えられます。既存の漫画の表現力を大きく超えた作品として、当時の読者に熱狂的に受け入れられたのではないでしょうか。
では、なぜ売れ続けたのか?
