Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

岩波書店 (1996年)
本書は、身近な食品である「砂糖」を主人公に、近代以降の世界史がいかにして形成されたかを解き明かす一冊です。その歴史は、アジアでの発見から始まり、大航海時代を経てヨーロッパへと伝播。やがてカリブ海のプランテーションにおける過酷な奴隷労働と結びつき、「三角貿易」という世界的な経済システムの中核を担う商品へと変貌を遂げます。さらに、イギリス産業革命期には労働者のエネルギー源として消費が拡大し、近代資本主義の発展を支えました。このように、一見些細な嗜好品である砂糖が、奴隷制、帝国主義、産業革命、そして現代の南北問題といった世界史の重大なテーマとどのように結びついてきたのかを、壮大なスケールで描き出しています。
本書が発売された1996年当時は、バブル経済が崩壊し、日本社会が新たな価値観を模索していた時代でした。また、「グローバリゼーション」という言葉が浸透し始め、世界が相互に連結しているという認識が広まりつつありました。このような時代背景において、国家や戦争といった伝統的な歴史観ではなく、身近な「モノ」を切り口に世界の構造を読み解く本書のアプローチは、多くの読者にとって新鮮な知的好奇心を刺激したと考えられます。
特に、ジュニア新書という手に取りやすい形式でありながら、砂糖という一点から奴隷制や帝国主義といった近代世界の負の側面までを鋭く描き出す内容は、歴史を学び始めた中高生だけでなく、教養を求める大人にも訴求力がありました。当時、同じような「モノから見る歴史」をテーマにした類書はまだ少なく、このユニークな着眼点が明確な差別化要因となり、歴史に関心を持つ幅広い層の読者を獲得するに至ったと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 3,335位 / 期間中の最高位: 1,241位 / 最低位: 9,199位