Amazon 売れ筋ランキング
作品概要
なぜ発売当時に売れたのか
ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移
ランキング推移を読み込み中…
過去30日の総合ランキング推移

岩波書店 (1979年)
詩人・茨木 のり子が、主に中高生などの若い読者を対象に、詩の鑑賞方法を解説する入門書です。本書は詩の技法や歴史的背景の知識を教えることよりも、詩という言葉の結晶を通して、読者が自分自身の内面と向き合い、物事を深く感じるための「こころ」の動かし方を伝えることに主眼を置いています。
谷川俊太郎、石垣りんといった現代詩人から、高村光太郎、中原中也、さらには漢詩や海外の詩まで、具体的な作品を多数引用しながら、著者の個人的な体験や思いを交えて平易に語りかけます。詩を「分析対象」ではなく「対話の相手」として捉え、読者が自らの感性で言葉を味わう喜びを発見するための、実践的な手引き書としての役割を果たします。
本書が発売された1979年当時に売れた理由は、当時の画一的な国語教育へのカウンターとして、個人の感性を解放する新しい読書体験を提供した点にあると考えられます。
当時の教育現場では、詩は試験問題の「正解」を覚える対象と見なされがちで、多くの生徒が詩との間に距離を感じていたと推測されます。そのような状況下で、第一線で活躍する詩人である茨木 のり子が、権威的な解説者としてではなく、人生の先輩として対等な目線で「私はこう思う、あなたはどう?」と語りかけるスタイルは、非常に新鮮に映ったでしょう。
また、高度経済成長を経て、社会の価値観が物質的な豊かさから精神的な充足へと移行し始めた時代背景も無視できません。人々が自らの内面に関心を向け始めたタイミングで、詩を通して自己と対話する方法を提示した本書は、時代のニーズに的確に応えたと考えられます。学校の参考書とは全く異なる、一個人の血の通った言葉で綴られた詩の入門書という存在自体が、類書との明確な差別化要因となり、感性の探求を求める読者の心を掴んだと推測されます。
では、なぜ売れ続けたのか?
最新(4/25): 78,989位 / 期間中の最高位: 5,202位 / 最低位: 78,989位